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「老人」の定義とは?
「老い」を自己否認する社会



復刊、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『老い』
著者 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 
(1908年1月9日 - 1986年4月14日)

発売 1970年




フランスの哲学者、作家、フェミニスト
この作品は1970年に発売された復刊です。

また、著者は
フランスの哲学者、小説家、劇作家の
ジャン=ポール・サルトルの内縁の妻でした。

生まれて死ぬまでの中で人は老いると言う事を
主観的に感じ、考え、悩む過程が必ずあります。
そんな「老い」をあらゆる角度から考えた作品です。




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【老いとは・・・】

□ 生物学的

病的老化
生理的機能の減退
老視と歯周疾患


□ 歴史的な定義

ヒポクラテス曰く
人間が頂点に達するのは56歳

アリストテレス曰く
肉体の完成は35歳、魂の完成は50歳

ダンテ曰く
人は45歳で老境にさしかかる



□ 社会的

歴史も社会も個人も、老いをネガティブに捉える
肉体的に衰え、社会的にも存在意義が薄くなる


□ 心理的

老いた自分を受け入れられない
社会も老いを惨めなものとする風潮がある
老いとは認識するものではなく認識させられるもの





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□ 『老い』解説書


100分de名著 ボーヴォワール 『老い』  

著者 上野千鶴子

発売 2021年6月


東京大学名誉教授、社会学者である著者が
「老い」を解説しています。
とても読みやすく、わかりやすい解説です。



□ まとめ

1970年に発売されてから、50年が経過しています。
平均寿命は格段に延びています。
高齢者の方々はつらつとしていてお元気そうです。

しかし、高齢者を取り巻く社会環境
50年前とそう変わらない気がします。

私達は、どんな風に美しく年老いるのでしょうか?・・・